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 10/07 「入院1日目」の巻 

昨日まで仕事に行っていたので入院するという感覚がないまま、 一人、荷物を抱え病院へ向かった。
この日は特に夫も一緒でなければならないという理由はないので、 夫は普段同様出社した。
入院手続きの窓口は10時からなので、自宅を9時半に出た。
受付を済ませると、6階のデイルームで待つよう指示があった。 6階は、耳鼻科、眼科、歯科などの病棟である。
デイルームというのは、いくつかのテーブルやイス・テレビ・冷蔵庫・電子レンジなどがあり、 入院患者や面会人などが話をする場でもある。 デイルームへ行くと、誰もいなかったが、時間が経つにつれ私同様入院するとおぼしき 人たちが家族に連れられ入ってきた。 私を含め4人ほどであろうか。 そのうち、
「わたくし、看護助士の○○です。出席をとらせていただきます」
と言う声が聞こえた。 振り向くと、男性の看護助士であった。 将来のナースマンである。
出席をとり終えた後、デイルームの使い方を説明し、一人ずつ順番に病棟案内をしながら各自の病室へ案内された。 私の病室は6人部屋でベッドは真ん中であった。 案内されると、担当の看護師が説明に来るので待つように言われた。
ベッドに座り、ボーッとしていると、担当の看護師らしき女性が入ってきた。 前もって記してきた質問票を渡すと、それに沿って、確認の意味だろうが再度質問などをされた。 質問票は、現在に至るまでの病状や、その他の病気や、家族のこと、本人の現在の心境等を記入するものである。 質問票の確認が終わると、入院当日から退院(予定)までの流れの説明を受け、 腕にネームバンドの着用をされた。 そして、
「今日はとりあえず何もやることはないんですよ」
と看護師が言った。
確かにやることはなかった。
とりあえず、入院患者らしくパジャマに着替え、数冊持参した中から1冊本を取り出し読み始めた。 それも読み終えたので、病棟内をグルッと周ってみたり、売店へ行ってみたり、 特に用事もないのにブラブラしていた。
戻ってきてしばらくすると、薬剤師の人がやってきた。 手術後に服用する薬についての説明のためである。 処方されるのは、ロキソニン(痛み止め)とメイアクト(抗生物質)である。 薬剤師は、丁寧すぎるほど丁寧に、また、ゆっくりすぎるほどゆっくりに 、とてもわかりやすく説明してくれた。
痛みを我慢する必要はありません、という言葉を何度も聞くたび、 涙が出るほど嬉しかった。
これまで私が入院した病院では、痛みを訴えても親身に接してはくれなかったのだ。
丁寧な薬剤師が去ると、シャワーの時間が近づいていた。 翌日から当分の間、シャワー禁止ということと、清潔な体で手術を受けるという意味もあり、看護師が前もってこの日にシャワーの予約を入れておいてくれたのだ。 シャワー時間は一人30分である。 頭も体も丁寧に洗い、さっぱりした体で病室に戻った。
間もなく、執刀医が来て、体調などを聞かれた。
そのうち夕飯の時間になった。 夕飯は6時である。 私は翌日手術を控えているので、食事は夕食までで、飲水は午後9時までとなっていた。
夕食が済むとまた退屈になった。
ちなみに、私の友人(素人漫画家)で、体調を崩し入院した際に、 紙とエンピツ持参で、この時とばかりに入院ベッドや病室内、その他の病院グッズを描いたそうである。
話し戻り、テレビカードを購入しにデイルームへ行った。 個々にテレビが設置されており、テレビカード(1000円)とイヤホンを差し込むと何十時間か観れるシステムである。 退院の日、カードの残があれば、それを清算できるそうだ。
病室に戻りテレビを見ていると、麻酔科の医師がやって来た。 先ほどの薬剤師同様、麻酔科医も丁寧な説明である。手術は全身麻酔で行われる。 切ることは怖くはないが、手術の最中に麻酔が醒めないかと言うことの方が恐怖であった。
医師に、そのことを告げると、心配ない、と言い、私が安心できるよう改めて説明してくれた。
医師は女医さんで、以前やっていたドラマ「振り返れば奴がいる」に出てくる千堂あきほ(彼女も麻酔科医の役であった) に似ている。
麻酔科医の話を聞き、安心したところで間もなく就寝時間となった。


「入院2日目」につづく・・・・こちらから