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 2004/10/25 「まえがき」の巻 
入院に至るまでの経緯を簡単に説明。
昨年、職場の健康診断の触診で、医師からリンパに腫れが診られると診断される。
確かに、自分で触ってみても、しこりの様なものにあたる。
しかし無痛である。
医師から「無痛なものほど悪性の可能性がある」 と言われ、多少動揺する。
そういわれたが、すぐに病院には行かなかった。
昨年は長女の受験を控えていたため、私が今入院するわけにはいかなかったのだ。


これ以降、記録の日付は実際に診察や検査を受けた月日である。
 2004/07/10 「入院に至るまで その1」の巻 
そして、1年経った今年の7月。
やはり気になるので、近くの内科で診察を受ける。
そこの医院は、内科が院長、外科は副院長となっており、
「位置的にはリンパだけど、触診でははっきりわからないので、外科へ回ってエコーで確認しましょう」
と言われ、外科へ。
外科へ回ると、早速、超音波で診断。
「これは、リンパじゃなくて、恐らく耳下腺だろう」
私もよくわからないが、どうやら耳下腺というところに腫瘍ができているらしいのだ。
超音波映像を私の方に向け、私に見えるようにモニターを横に向けてくれた。
そして、診察室にかけてあるカレンダーを指差し、
「ほら、あの写真と似ているでしょ」
と言った。
そのカレンダーは変わっており、一般で言うカレンダーの写真や絵の部分が、 色々な腫瘍の写真が20個くらい載っているという凄まじさ。
嫌なカレンダーである。腫瘍のカレンダーなんぞ、診察室以外飾られる場所はないであろう。
「覚悟ができていたら、今すぐ組織検査やるけど、どうする?」
「えっ!?」
組織検査はやるだろうとは思っていたが、まさか今日やるとは思っていなかったので、 返事に戸惑っていたら、 私の返事を待たず、副院長は
「大丈夫だね、しっかりしていそうだから。今日やりましょう」
と言った。
「えっ!? まあ、いいか。早い方がいいしね」←わたくしの心の声。
患部である首の左側にチクリと針が刺さる。
「結果はどうであれ、次回の診察の時に耳鼻科を紹介します」
「えっ!? 耳鼻科?」思わず、聞き返した。
まさか耳鼻科とは、これっぽっちも思っていなかったのだ。



 07/20 「入院に至るまで その2」の巻 
さて、結果を聞きに病院へ出向いた。
結果は、悪性ではない、ということだった(良性です、とは言わない)。
ひとまず安心。
紹介先の病院だが、近くの大きな病院というと、A病院とB病院があり、 恐らくどちらかであろう。 私が次女を出産したのがB病院であった。 だから、できればB病院を紹介してほしい、と思われるかもしれないが、 その反対で、絶対B病院はイヤだ、と断言する。
看護師はよくないし、そこの病院の小児科と耳鼻科を利用したことがあるが、 小児科の看護師も感じが悪いし、耳鼻科の医師はすぐに怒る、という実態を 見たからだ(耳鼻科は私ではなく、子供がかかった)。
そんなことがあり、普段からB病院にはなるべく近寄らないようにしている。 別に近寄るくらいはいいと思うんだがね。(苦笑)
頭の中ではそんなことを思い巡らしていたら、
「紹介先の病院だけど、A病院でいいですか?」
と副院長。
「えっ!? A病院? はいはい。いいですいいです。大いにいいです」
など、あまりの嬉しさに、とんちんかんな返答をした。
A病院は利用したことはないが、以前、夫の父親が心臓を患ったときにお世話になった病院で、 何度か行った事はあり、その際、とても感じがいい病院だなあ、と思っていた。
それに、ウチから徒歩13分という近さである。
「この病気は薬では治らないから、切ることになると思うけど、なるべく早いうちに切ったほうがいいよ」
と言う、副院長の言葉を胸に、いざA病院へ。


 10/26 「ちょっとひとこと」の巻 

入院に至るまでの経緯を駆け足で記したが、 ちっとも深刻じゃなくてふざけている、と思われた方もいるかもしれない。
私はちっともふざけてはいない。
ただ、深刻に考えない質である。
悪い方へ考えない、と言ってもいいであろう。
それに、だいたい、自分の体は自分でわかると思う。
今回は大丈夫であろう、或いは、今回はきっと悪いに違いない、とか。
今回、私は自分でもそれほど悪い病気ではないであろうと思っていたし、 悪い方へ考えなかった。
なので、医師とのやりとりや、私の心の声など、本当に↑に記した通りである。


 07/27 「入院に至るまで その3」の巻 

紹介状を手にA病院へ向かった。さすがに大病院ともあり、1階窓口は患者でごった返していた。
初診手続きをとり、耳鼻科外来へ。
順番を待ち、名を呼ばれ診察室へ入ると、女医さんであった。
ここの耳鼻科の医師は全部で4名おり、ローテーションで、1名が初診、 2名が再診で患者をさばいているのだ。
さて、診察は、触診、今までの患部の経緯等。 やはり、触診だけでははっきり病名を断定できないとのことだった。
↑で記した病院で、組織検査を行い悪性ではないという結果が出たが、 今回もう1度実施することになり、悪性、良性はもちろんのこと、 さらに詳しい組織検査をすることになった。
また首にチクリと針がささる。 ものすごく痛い。
そして、次回、CTを撮ることになった。
診察後、看護師からCT検査の際の説明を受けた。 造影剤使用の説明書・同意書という書類を渡され、
「CT検査は、お薬を使って検査をします」
と看護師。
私はもちろん、CTは初体験である。
今思うと恥ずかしいのだが、 この看護師の言葉の後に、私は、
「薬を飲むんですか?」
と言葉を発した。
それにしても無知とは恐ろしいものである。
ちなみに、夫にこの話をしたら笑われた。
恐らくこの看護師も笑いたいところだろうが、そこはプロで、きちんと説明してくれた。
「注射をしながら撮影をするんですよ」 と。


 08/04 「入院に至るまで その4」の巻 

この日はCT検査のみで、診察はない。
検査の前日は晩御飯を食べたきり、もちろん当日は朝食抜きで、空腹状態で病院へ向かった。
CT検査室は地下2階にあり、そこへ行くと、小さな待合室で2〜3分待たされ、間もなく呼ばれた。
検査室に入ると、思ったより中は広々としており、CTのベッドに目が入った。
前回の診察の際にも聞かれたが、この時も、
「喘息はないですね?」
と念押し問われた。 造影剤というのが、喘息にはよくないのか?
ベッドに横になると、まず何もしないでトンネル(?)に入った(ゴメンナサイ。他に表現のしようがないので)。
頭頸部なので、首までである。
首までの出たり入ったりを数回繰り返した後、 今度はいよいよ造影剤の出番である。
「では、お薬を注射しますね。注射した後、ちょっと体が熱くなってきます」
と看護師が言った。
そして、また首までの出たり入ったりを繰り返し、終了した。
検査を終え、支払いを済ませる前に、院内の自動販売機でお茶を飲んだ。
喉が渇いていたせいもあるが、 注射した造影剤を速やかに尿と一緒に排出するためでもあった。
これで、大きな検査も終わり、少しホッとする。



 08/13 「入院に至るまで その5」の巻 

27日に行った組織検査と4日のCT検査の結果を聞く日である。
まず、組織検査の結果、前回同様、悪性ではないという結果。
CT検査の結果、やはり、腫瘍が出来ているので手術が必要だそうである。
病名は、顎下腺(あごの下にある唾液を作る組織)腫瘍。
この病気は、今は良性だが、ほおっておくと数年後には悪性になるそうで、 2年後よりは1年後、1年後よりは半年後、なるべく早いうちに手術をした方がよいということであった。
入院は約1週間。
「女性が家を1週間空けるのは容易なことではないから、家族とよく相談して 、またいつでも外来にきて下さい」
女医が言った。



 08/20 「入院に至るまで その6」の巻 

家の者と相談した結果、10月7日あたりがいいだろう、という結論に達した。
日にちが決定したら早い方がいいだろうと思い、早速外来で診察を受けた。
幸いにも、その日は空いており、10月7日入院で8日手術ということで決まった。
術前検査を受けなければならないのだが、検査は手術の1ヶ月以上前のものではダメだそうだ。
なので、今すぐ検査というわけにはいかない。
9月10日に術前検査、28日に結果、及び手術に立ち会う人(つまり夫)への説明を受けることになった。


 09/10 「入院に至るまで その7」の巻 

術前検査である。
まずは、外来で耳鼻科へ行き、検査の手順の説明と順番のプリントを受け取る。
心電図→レントゲン→採血→尿→凝固検査、の順である。
院内の地図を見ながらの移動である。
まずは心電図。心電図は、出産の際の検査で行ったことがあるため、 要領は得ていた。少々、恥ずかしい面もあるが、検査だと思えばそうも思うまい。
次、レントゲン。 胸のレントゲンだが、健康診断でいつも撮るポーズの他、 棒につかまって横を向いての撮影もあった。 要領を得ないので、何度もポーズを直された。
次、採血&尿。 心電図、レントゲンは地下1階で、採血&尿は1階なので、大移動。 採血の際に、 「随分たくさん(血を)採るね。手術するの?」 と看護師に聞かれた。 確かに大量の血が採られていく。
次、凝固検査。2階へ移動。 凝固検査は、心電図同様、出産の際の検査で行ったことがあり、 私の苦手な検査である。 ただ、じっと座っていればいいことなのだが、 それが耐えられない。この時ばかりは時間の経つのが遅い。
一通り、検査終了。


 09/28 「入院に至るまで その8」の巻 

検査の結果と、入院の際の説明を受ける。
これまで、夫の登場がないではないか、と思われていた皆さん、 ここでようやく夫登場。
この日は、手術に立ち会う人(夫)にも説明があるのだ。
名を呼ばれ、診察室へ入ると、いつもの女医ではなかった。 この日は手術の説明ということで、執刀する医師での診察であった。 この日から私の主治医になる。
まず、検査結果は異常なしとのことで手術を受けられる体であることが証明された。
ただ、以前患ったC型肝炎のウイルスがあるとのことだった。 が、肝機能検査での数値は正常なので、問題なく手術を受けられるそうだ。
肝臓に関しては、退院して、落ち着いてしばらくしたら、近くの病院で定期的に診てもらったほうが 安心であろう、と医師とともに、そういった結論に達した。 やはり、ウイルスというものは一生消えることはないのか。
次に、手術の際、危険を伴う症状などの話になった。 顎下腺の近くに顔面神経があり、その神経を傷つけないよう完全摘出しなければならず、 簡単な手術ではなく、思ったより時間が かかる手術になる。 神経に腫瘍が転移していたら、やむを得ず、神経切断することを宣告された。 腫瘍をとるほうが先決である。
こう説明を受けると、だんだんに手術に対する不安が押し迫ってくるような気がした。



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